Artist

このプロジェクトに参加していただいた
素晴らしいアーティストをご紹介いたします。

Producer 鈴木 尚和

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静けさと力強さ
日本美を世界に解き放つ
造形詩人

日本全国各地に、モニュメントやオブジェ設置を多数手掛け、神社仏閣、奈良・橿原神宮や奈良・薬師寺等の歴史的 古材にて甦らせるプロジェクト等から献上品や皇室選定品まで、その手腕を発揮してきたアーティスト。その創造の源は、日本の伝統と現代の感性を織り交ぜる「つくり手たち」との深い対話にあります。彼の作品は、日本という枠を軽やかに超え、世界へと羽ばたき、国際的アートプラットフォーム「Artsy」にも名を連ねています。

爪切りのような日常の道具から、空に届くような巨大な煙突まで̶̶ 彼の手にかかれば、あらゆるものがアートへと昇華する。 それはもはや設計やデザインではなく、“かたちを与える詩”であり、“物質に魂を宿す魔法”のようです。

鈴木氏談:日本の神社仏閣の狩野派や仏師はもとより、世界各地を巡り、イタリアのシスティーナ礼拝堂、フランスのノー トルダム大聖堂、スペインのサクラダファミリア、エジプトのピラミッド等見て回った時、祈りに対するアートの役割を感 じました。それが今回の原点となります。

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interview

Q1. 作家としての背景と出発点を教えて下さい。

-作家の芽生え-
私は生まれてまもなく、紙と鉛筆を渡しておけば、手が掛からなかったと両親に聞いており、幼稚園前にすでに大人の絵画教室に通い、大人たちに「和尚さん」と可愛がれ、褒められると伸びるタイプを実感したものです。

絵画教室の甲斐あってか、幼稚園、小学校では、新聞掲載や優秀賞など経験します。 よって、作家の芽の出発点と言われれば、生まれて間も無くとなります。 背景は、やはり祖父は宮大工系、祖母は三味線の師匠、父は縫製業、母は呉服関係と今思うとクリエイティブな環境とDNAがそうさせているようです。祖母からは、世界へ羽ばたくなら「日本史を勉強しなさい」と「何か道をつくものをやっておきなさい」と教えられ、柔道と書道を習いました。どちらも厳しい先生で基礎体力や精神性、所作や立ち振る舞いや思考に至まで、おかげさまで身につき、感謝し、今も非常に役立っております。

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又絵では、一番上手いと思っていた自分が、美大に入学した事で、全国には、自分より絵の上手い人がこんなにいるのかと衝撃を今も忘れることが出来ません。上手い絵だけでは食べていけない!そう思ったものです。 身体の中の細胞全体が、焦燥と同時に奮い立ったのを覚えております。 アイディンティテーが生まれたのはその瞬間だった気がします。

-作家づけるNY-
作家の出発点という意味では、美大を卒業して、NYへ渡ったことが決定付けたと思っております。 作家として本当に食っていけるのか?自分はアートで通用するのか?確かめに行った気がします。 毎日のようにソーホーのギャラリーや美術館へ通い、毎晩地元の作家と酒を交わし語り合いました。 その時、永久展示を知り、貪るように見に行き、私に突き刺さった作品がウォルター・デ・マリア氏でありました。 こんなことで(失礼)こんなやり方で食っていけてる作家がいるのかと、みょうに根拠のない自信が湧いてきたのです。 自分流のアートという幹を作り上げようと決意しました。 同時に光なき森に入り込むのですが。

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後に、環境アートとして、60メートルの煙突をアート化出来たことは、この原点があったことであり、光なき森の中に光を見つけ、そこにアートの幹が育ったことを意味します。決意してから14年後となります。

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いつもそうですが、常にやりたい事が天から降り注ぎます。今回も祈りアートをやりなさいと囁かれました。

Q2. 「祈りアート」という新たな表現に挑まれた背景には、どのような内なる動機や祈りの哲学があったのでしょうか。

-先人に習う-
今、世界が世の中が不安定で不安がつきまといます。目に見えないものが「不安」を呼びますが、先人達は不安解消の為、様々な方法で「祈りの見える化」を試みておりました。 世界は創造(祈りの見える化)の宝庫です。世界中を旅する中で、例えばイタリアのシスティーナ礼拝堂や、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ボッティチェリらの絵画。ドイツのケルン大聖堂。フランスパリのノートルダム大聖堂。スペインのサクラダファミリア大聖堂など、祈りとアートが融合している事が体験できます。日本も又、仏像や法具、掛軸等による祈りのアートとしての数々を見て取れます。

実は、祈りとアートは、切っても切れない関係であり、アートが心の拠り所となります。 又エジプトへ行き、ピラミッドに行き、中に入ったり数々の神殿を見て周った時、祈りに対する凄まじいエネルギーを感じました。 太陽神、再生復活の祈りの為に、どれほどの時間と労力とお金を使ったか計り知れません。 今回の祈りアートの根幹にこのエジプト訪問、数々のピラミッドや神殿巡りが必要だったと噛み締めております。

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-これから-
そこで、現代も生活の中で、祈りの対象があることで、心の安らぎが生まれるのではないか、 それは目に見えないものなので、その祈る対象をアートにする試みでありプロジェクトとなります。

Q3.祈りアートプロジェクトを進めるなかで、作り手やアーティストたちとの対話を重ねる中で、心を揺さぶられた瞬間や、価値観を新たにした出会いはありましたか?

-同士-
海外のアート展示会に出ると、志を持った日本人アーティスト達とも出会います。 その時、波動を同じくしてるアーティストに、祈りアートの話しをしますと、共感し協力しようとしてくれます。こんな嬉しい事はありません。 アーティストは、作品に自分の思いを込め、誰かに届けたく祈ってます。その祈りが今度買ってくれたお客様が眺めてその祈りを感じたり、心安らかになったり、様々な感情に感謝したりと思いも回ります。 作り手やアーティストは、それぞれの考え方を持っておりますが、話しを進めていくと、互いに閃いたり、同調したり、発見が生まれたりします。その時間も大事な価値であると気がつきました。 祈りをテーマに考えてもらう事で、また新たな世界の価値が生まれるとでも申しましょうか。

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今後、海外のアーテイスト達にも、参加してもらいたいと思っております。

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Q4.日本のものづくりに深く根ざした経験の中で、「祈りアート」を通じて世界へ届けたいと思う想いとは、どのようなものでしょうか。

世界からは、日本には宗教がないという事をよく耳にしますが、実はそんなことはなくて信仰心はすごいものがあると感じてます。 八百万の神と言われるほどで、自然信仰がすごいと感じます。自然の至る所に、いや所でも感謝してしまいます。 山を見ても、朝日や夕日を見ても、滝を見ても、虹を見ても、草花を見ても感謝してしまう民族でもあるのです。 作り手さんや特に伝統工芸師さん達は、地球からの大事な資源を活用し、その恵に感謝し、所作や道具によって丁寧に扱い、魂を込めて参ります。 その込めたものから発するエネルがーや信仰心を感じ取ってもらいたいと思っております。

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2024年には、アートバーゼル、レッドドットに出展し、今年はNYアートフェアに行きました。本当に皆さんアートが好きで、生活の中に取り込み、楽しんでおります。アート好きは平和主義者が多く、祈りに通ずると感じたものです。 日本人や日本の取り組みにも興味津々であり、我々が提案する祈りアートを感じてもらいたいです。

最後に 祈りアートをご覧いただけた方へメッセージをお願いします。

-お仏壇はどうする-
子供の頃には、姉を、5年前には父を、去年は母を亡くしました。 両親は長生きをし、最後まで会話を交わし手紙も渡したので、悔いはないのですが、実家の仏壇問題が私に降りかかってきました。 お墓は、生前墓地をデザインし、元気なうちに建てたので、これは予定通りとなりました。 立派な仏壇、いやこれどうするの?。長らくお世話になってるお寺の住職さんにもどうするの?と詰め寄られました。 これは、これから問題になるなと思った次第であり、どこかの誰かさんも困ってる人がいるはずだと、確信し思いを巡らせ、祈りものをスタートさせました。 最低限の物(仏具)と祈る対象をアート化し、普段はアートに見えるが、ちゃんと祈るアートとしての意味を持たそうと考えたものです。 あるものは、アートの中に遺灰や遺品が入ったり、貴重材を使ったり、一輪が挿せたり等の仕様を施してあります。 まだまだ、始まったばかりのプロジェクトであり、色々なご意見をいただき、皆様と共に育てていけたらと思っております。

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又特注も、本来の姿なので、相談を賜りたく思っております。 我々の想いが届きますことを祈ります。

-追記・心で見る- アートは不思議なもので、日がな、日時や季節、年間を通して表情を変えてみれます。 こちらの体調や気分などでも変わります。 この体験を是非して頂きたいです。

-不思議な体験- 子供の頃、何故か居間の柱に、すごい形相の「般若の面」が掛かってました。 一人でいると、見られてるようで、怖くて目を合わせないようにしてました。 しかし、ある時、学校から帰ってきて、何気に見た時、すごく優しく見られてる感覚があり、不思議でなりませんでした。 それ以降、その面が、怖くなくなり、見守ってるように感じたものです。 なるほど、自分の心が映ってるのではないか?心で感じるとはこんな事なのか。と。 父の狙いがなんだったのか、聞く術は今はありませんが。

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鈴木尚和 スズキヒサカズ プロフィール
造形作家&デザイナー スパッジオワークス代表

1982年 多摩美術大学美術学部卒業。 1988年 造形作家、デザイナー(スパッジオワークス代表)として独立。 作家活動として全国各地にモニュメントやオブジェを設置。 「自然と摂理」を大テーマとし、環境が作風となる。 60mの煙突をオブジェ化(ゴミ問題を考える)環境アートを始め、駅や病院、文化施設、個人邸、別荘へのアートワーク。 大企業のアートワークや記念品事業アート。 皇室との関わりもあり、皇室選定品やサッカー日本一決定戦の優勝トロフィーの制作(ドイツカップ)等制作。 日本の世界遺産クラスの神社仏閣との付き合いも深く、歴史的古材や祭り古材を使ったリサイクルアートも積極的に取り組んでいる。 授与品や記念品も制作し、献上品も納めている。 素材開発にも積極的に取り組み、伝統技術から革新まで融合させ、独自のスタイルを作っている。 個別のアートワークは、「自然と摂理」を大テーマとして、サブテーマ毎に作品を発表してきた。 最初は、アーテイィストが手に取れない「影」、次に「心」をテーマに、「溶ける」「生かす」「引力」等近年は、「日本人らしさ」や「月」をテーマとした作品を追求している。

作品紹介

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