Artist & Craftsman
このプロジェクトに参加していただいた
素晴らしいアーティストをご紹介いたします。
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鈴木尚和
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SOU
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TOYO
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MAKO
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クラフトマン
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三重額縁
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光映工芸
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谷口
TOYO

無数の線と色彩が織りなす
人の繋がりが描く繊細なリズム
カラフルで圧倒的な美のバランスを持つTOYO(トヨ)の作品。彼女の絵は常に「人」をテーマに、人と人との繋がりを細やかに観察し、その瞬間の感情や関わり合いをキャンバスに映し出します。祈りアートにもその想いが込められ、大切な人との関係性を丁寧に表現しました。近年は積極的に作品を発表し、多くの受賞歴を重ねるTOYO。今後の活躍がますます期待される注目のアーティストです。

interview
Q1. アーティストとして活動を始められたきっかけや、これまでの道のりを教えてください。
大学卒業後、制作から離れていましたが、コロナ禍による生活スタイルの変化をきっかけに、絵と再び向き合いたいという想いが募り、制作に取り組み始めました。
人の目に触れることでの学びや刺激を実感し、もっと色々挑戦してみたいと思い、以来、公募展や他グループ展に挑戦してきました。その後、アーティストとしての活動に本格的に取り組みたいと考え、2025年3月に初の個展を開催。
作品を通じての出会いや感動、大きな達成感を経験し、アーティストとしてさらに進む決意を新たにし、今に至っています。現在も仕事は続けておりますが、仕事から得た視点も生かし、アーティストとしての活動をより一層精進し、表現を深めていきたいと思います。

Q2. 最初に祈りアートプロジェクトの話を聞いた時はどのように思いましたか?その後、心境の変化はありましたか?
最初は「祈り」というテーマに少し戸惑いましたが、改めて向き合った結果、家族や友人の健康や幸せを願う何気ない瞬間も一つの祈りであると気づきました。日常の瞬間に祈りが宿っている、とても素敵で温かい気持ちになりました。
このプロジェクトを通じて、そういった祈りを表現する新たな挑戦に心が躍りました。

祈りとアートの関係についてお聞きします。
Q3.祈りとアートの共通点を感じる事はありますか?
祈りもアートも、自分や他者に想いを届ける行為だと感じます。歴史的に、宗教画や奉納画が祈りを視覚化したように、両者は深く繋がっていると考えます。今回の制作では、観る方へ温かい気持ちや繋がりを伝えたいと考えています。

Q4.祈りをテーマにしたアートが、現代社会において果たしうる役割は何だと考えますか?
現代社会は情報過多で慌ただしいですが、祈りのアートは、立ち止まって自分や他者と向き合うきっかけを提供できるものだと思います。例えば、展示で作品を見た人が「明るい気持ちになった」、「心が落ち着いた」と語ってくれたように、優しさや思いやりを育み、人と人との温かな繋がりを生む役割があると考えます。

Q5.作品づくりの中で、“祈り”のような瞬間はありますか?
作品を作るとき、特定の色を選ぶ瞬間や感情をキャンバスにぶつける時は、誰かや何かに想いを馳せる「祈り」のような瞬間があります。作品を通じて、観る人が自身の大切な記憶や絆を思い出し、心温まる瞬間を感じるきっかけになればと願っています。

Q6.祈りもアートも、“目に見えないもの”を扱う行為だと思いますが、ご自身の表現においては、 どのように向き合っていますか?
作品を描く際、日々の体験を振り返り、人との繋がり、関係性、経験等をどのように線や丸、色で表現できるのかを追求しています。普段は絵と異なる仕事をしているため、夜に絵に向き合う時間は特に特別で、自分の内面や人との繋がりと深く対話している感覚になります。

Q7.アートと祈りは、どちらも言葉を超えた“何か”を伝えようとする営みだと思います。ご自身の制作の中で、それを感じる瞬間はありますか?
展示会で、作品を見た方が「黄色に癒された」、「明るい気持ちになる」と語ってくれたとき、言葉を超えて何か通じ合えた感動がありました。 制作中も、色や形を通じて説明しきれない感情を表現しようと試みておりますが、そういった言葉をいただいた瞬間は本当に特別で代え難いものです。

Q8.宗教に属さない“祈り”のあり方を、アートはどのように示すことができると思いますか?
私の作品は宗教的価値観を直接扱わず、日常の経験や人との繋がりをテーマにしています。 ですが、今回祈りというものに改めて向き合ったことで、作品を通じて、観る人が立ち止まり、自身の感情や記憶と向き合う瞬間は、宗教を超えた「祈り」に近いものだと感じました。 アートは観る人によって多様な解釈を生むものですが、自由に心に響き、温かな絆を呼び起こす場を提供できるものと信じています。

Q9.このプロジェクトを通して、自分自身に何か変化はありましたか?
最初は「祈り」を少し敷居が高いと感じたところがありましたが、プロジェクトを通じて、日常のささやかな想いも祈りだと気づきました。この視点は、制作においてより自由で心からの表現を追求するきっかけとなりました。

Q10.作品に込めた“祈り”はどんなものでしたか?
今回の2作品では、「人との繋がり・心の重なり」や「共に過ごす時間」を表現しています。 色や線などを使って大切な人との純粋な結びつきや、一緒にいたいという心からの願いを込めました。

最後に作品をご覧いただいた方へのメッセージをお願いします。
「祈り」は一人一人異なりますが、根底にある大切な想いはきっと同じだと信じています。私の作品を通じて、祈りを通した人や心との繋がりを感じていただけたら嬉しいです。 作品を見て、みなさんの大切な記憶や想いがよみがえる瞬間があれば幸いです。
Artist TOYO (トヨ)
Instagram: https://www.instagram.com/toyo.1943
2002年 女子美術大学 芸術学部 絵画科 洋画専攻 卒業
◆ 個展
2025年3月
・Accumulate 積み重ねる… at Azur rose Galerie (Tokyo)
◆ グループ展歴
2025年
・100人10 2024/25 at 渋谷キャスト (Japan)
・カラフル抽象画展 at 月ノ出画廊 (Japan)
・第5回 Artist New Gate 入選者展 at あべのハルカス (Japan)
・第3回100人のARTノートと原画展 at ギャラリー同潤会 (Japan)
・三人展 at GALLERY AND LINKS 81 (Japan)
・第11回 F0公募展 ミニアチュールzero 2025 at アートショップ彩画堂(Japan)
・阪急電鉄「ARTTRIP(アートトリップ)」(Japan)
・萱アートコンペ 2025 梅田版画工房内 (Japan)
2024年
・Boundless Beauty Group Exhibition at Nartwork Aps (Italy)
・第2回100人のARTノートと原画展 at HACKKTAG (Japan)
・ミニアチュールzero 2024展 at アートショップ彩画堂 (Japan)
・Summer Vacation Art 100 at 伊勢丹立川店 (Japan)
・Session IV at Gallery Art Point (Japan)
・Art Contest Digital Exhibition at WowUS Gallery (Japan)
2023 年
・Art Prize February at Gallery One 962 (Italy)
・Session I 2023 at Gallery Art Point (Japan)
・ENTROPY at The Holy Art (UK)
・京都 → 台北ART展 at Gallery Little House (Japan)
・Organizing Chaos at Nartwork Aps (Italy)
・“3人展 ~ Dialogue of Abstract Colors” at Upstairs Gallery (Japan)
・Epilogue I 2023 at Gallery Art Point (Japan)
2022年
・VISCERAL at M.A.D.S. Art Gallery (Italy/Spain)
・Expresion 表現 at u1 Gallery (Japan/Korea)
受賞歴
2025年
・第5回 Artist New Gate ファイナリスト選出
・第11回 F0公募展 ミニアチュールzero 2025 アートショップ彩画堂賞 受賞
・萱アートコンペ 2025 梅田版画工房賞 受賞
・SHIBUYA ART AWARDS 2025 入選
2024年
・第8回 ならっぷふきんデザインコンテスト 社長賞 受賞
・第6回 in the Room展 額縁賞 受賞
・第3回 100人のARTノート 選出 審査員特別賞 受賞
・100人10 2024/25 TRiCERA 選出
2023年
・Artist Talk Magazine(UK) Issue 24 掲載 (発行 3/30)
・U-35コミュニティ公募展 入選
・第2回 100人のARTノート 選出
2022年
・第38回 全国日曜画家コンクール 入選
2021年
・第7回 10×15の世界コンテスト展 入選
・第31回 全日本アートサロン絵画大賞展 入選
Statement
大学を卒業して20年間制作から離れていましたが、コロナ禍による生活スタイルの変化をきっかけに、自由な何かに縛られることがないような絵の楽しさにもう一度触れたい、色に触れたい、再び向き合いたいという想いが募り、制作に取り組み始めました。
私の作品は、一つ一つの関係や経験が織りなす深い結びつき、それぞれの出会いや瞬間に宿る意味を視覚化したいと思い、丸や線を人の形や感情に見立て、 「距離」 「関係性」 「繋がり」をテーマに表現してきました。
2024年後半からは、誰しもが今の自分というものは、個人の力だけで成したわけではなく、人々との関わりや体験から学んだことが現在の自分というものを形作っていると考え、「経験」という要素も作品に取り入れています。
こうしたテーマに惹かれるのは、どんな人にも生きてきた分だけの歩みがあり、その一歩一歩に込められた想いや努力が生み出すエネルギーが計り知れない魅力を持つと信じているからだと思います。
私は絵を通してそのエネルギーを表現していきたい、そう考えています。
また、その力を作品に込め、「やってきたことは無駄ではない」というメッセージを伝えていきたい、そして作品を通してふとした時に人が笑顔になる、そういった作品を作っていきたいと思っています。同時に、経験や感じ方は人によって異なるように、作品の見え方も見る人の視点で変わる楽しさを届けたいと考えてい
ます。
特に、普段アートに触れていない方にもその魅力を身近に感じてほしいと思い、自由に楽しめる作品を目指しています。今後も国内外問わず多くの方に伝えたいと考えており、さらに作品を発表する機会を増やし、日々の経験を一つづつ積み重ね、作品に反映させながら、自分らしいアートを追求し続けます。
作品紹介





